SEDAZZARI(1970s)の準備 – ZEUS2000のリペア

 
先日Facebookでもお知らせいたしましたが、

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OLMO Gentleman(1970s)

Seat tube : 490 mm(c-c) / 505 mm(c-t)
Top tube : 520 mm(c-c)

こちら、入荷が決定いたしました。
状態もよいのでこれはパスできませんね^^;;

サイズも小さめですので、
身長165~170cmあたりの型にちょうどよいと思います。
売れなければ私が乗ります(^_^;)

これから船便での輸送となりますので、
入荷は約2週間後です。

お値段もあらかたFixできてますので、
気になる方はお問い合わせください。

ホームページ上部のCONTACT内の問い合わせフォームから
メールで直接の場合は、Anton.Bicycle@gmail.com
もしくはFacebookページからメッセージにて♪

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こんにちは、Anton Bicycleでございます。

今日はこちらの車両について。

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Sedazzari (1970s)

Seat tube : 520 mm (c-c)/ 535 mm(c-t)
Top tube : 530 mm(c-c)

当店にてメンテナンス後にご納車をさせて頂いた車両となります。

販売当時のお写真はこちら
http://www.anton-bicycle.jp/sedazzari-sand-1970s/

この度、諸事情によりお客様が手放されることになりまして、

「次のオーナーさまにぜひ引き継いでほしい」

と、当店に戻ってまいりました(^^)
つどご連絡も頂き、とても大切乗っていらっしゃったので
状態も販売時とほぼ変わりありません。

Seddazariはイタリア、ジェノバのブランドではありますが、
この車両のコンポは、ZEUS(スペイン)が組み込まれております。
フレームの細部の作りこみとZEUSの美しいパーツが
とてもマッチしていると思います。

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今回の入庫におきまして、一点補修を行いました。

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ZEUS 2000

本体とプーリーゲージが外れておりますが、、、

プーリーゲージの固定ボルト部分、
ゲージ側ボルト穴のねじ山がつぶれており、
固定が甘くなっておりました。

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お客様は、このZEUSを大切に保管され、
別のディレイラーに交換されておりました。

捨てずに保管され、
車両と一緒にお送り下さいましたことに感謝しております^^

ここはやはり、ZEUSで揃えたいので補修を行いましょう♪

まずはモリモリアルミを盛ります
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その後荒削り、
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下穴を開けて、タップをあてます。(M6-0.75)
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固定OKです♪
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あとは表面を整えて組み上げです。

完成~♪
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このZEUS2000のピボットボルトはチタン製です。
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この時代のボルトがチタンと言えば、、、

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Campagnolo Super Record

カラーリングといい似てますね^^

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ZEUSは肉抜きが多く施され(drilled)
軽量化が図られています。

重量は、
ZEUS2000 : 185g
Campagnolo SR : 191g

ZEUSの方が6g軽いですね。
肉抜きが効いているのでしょうか^^

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zeus-2000-campy-sr-weight-2

似てはいますが、
どっちが真似したとかそういうことではなく、
「当時の最先端パーツ」
というのは間違いないですよね(^^)

ともかく、ZEUS2000復活しましたので、
これからもまだまだ大切に使ってあげましょう♪

こちらを再び車両にセットしてSedazzari準備完了です♪

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撮影はこれからですので、
今しばらくお待ちくださいませ。
m(._.)m

(といっても前回の販売時とほとんど変わっておりません^^;;)

それでは今日はこの辺で。

Marastoni 1970年代と1980年代 Part.2

今朝ニュースであっていましたが、
関東でも雪が降ったようで、
朝から交通機関も大混乱だったようですね。

お客様も、パーツのやり取りメールの中で、
無事職場に着きました^^
と仰っておりました。

福岡は今日は最高11℃という予報ではありましたが、
あすは最高が5℃とさらに冷え込むようです。。

昼からは雪マークもついておりますので
珍しく積もるのかもしれません^^

子供たちは大喜びでしょうね♪
週末は山にでも行って雪遊びをしようかなと思っております^^

子供以上に私が喜んでいるかもしれません^^;;

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こんにちは、Anton Bicycleでございます。

前回の記事の続きです。
70年代と80年代Marastoniの比較をしてみましょう。

まずはパッと目につくあたりから。

ヘッドバッジ
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違いがありますでしょうか?
デザインは同じですね。

フォーククラウン

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70年代はMarastoniのM
80年代はmarcoのm
造形も違いますね。

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次にラグ
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80年代はショートラグになっています。
しかしいずれもしっかりと薄肉になっており、
先端の浮きもなくきっちりと仕上げられています。

ちなみにこちら1975年DE ROSAのラグです。
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かなり短いですね〜

ボトルゲージ取り付け部
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80年代では飾り付けがなされています。

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トップチューブガイドの台座部分も飾り付けがなされているものもありますが、
今回の車両はそれはありません。

BBハンガーシェル周辺
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チェーンステイブリッジ台座の飾り
marcoの刻印
ワーヤーの取り回し

そして、チェーンステイの断面

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80年代は剛性アップのために潰された断面形状となっています。

DE ROSAのひし形などは有名ですね。
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剛性アップにはもう一点。

シートステイ
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80年代はかなり潰されたパイプとなっています。
剛性アップもあるでしょうが、空力的な部分も意識?
ちょうどエアロブームとも重なりますがどうでしょうね^^;;

ブレーキ固定ナット
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70年代は飛び出したナット
80年代は枕頭ヘキサ

しかし、マラストーニといえば、この固定ナットの隠し処理ですよね。
フロントはフォークの中でナット固定し背面にはナットが見えない。
リアはブリッジにブレーキのセンターシャフトが直接固定されている。

この車両を是非、レストアものではなく、
良いサイズで且つオリジナルペイントで入手したいものです。。
世界にどれだけ残っているのでしょうね。。。

シートステイのキャップ
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70年代の長〜いキャップも美しいですし、
刻印が入ったものも魅力的。

最後にデカール
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息子さんのお名前marcoを大きく(^^)

ささっとこんな感じです。

この80年代の方はまだ嫁ぎ先は決まっておりません(^^)
数少ないMarastoni、いかがですか♪

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今回はこの2台の簡単な比較でしたが、
またMarastoniが入って来ましたら、さらに比較をしてみようと思います(^^)

それでは今日はこの辺で。。

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